病院内の専門外来は、アレルギーや肥満、禁煙など様々な問題を抱えている患者への治療が行われており、幅広い年代の人にとって身近な存在となっています。そうした状況の中、専門外来の看護師の仕事を選ぶ際には、それぞれの医療機関で主に治療をしている疾患について確認をしたり、採用条件や採用後の待遇を比較したりすることが大切です。中でも生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群などへの積極的に治療を行っている病院では、治療実績を高めるためにベテランの看護師の中でも、消化器科や呼吸器内科での実務経験がある人や専門的な資格を持つ人が優遇される傾向があります。
また、専門外来の看護師は、病棟よりも残業や夜勤の回数が少ないものの、勤務先によっては立ち仕事が多くなったり、一人で雑務を担当したりすることもあるため、人並み以上の体力が求められます。中途スタッフの採用に積極的な医療機関の中には、専門外来の看護師の仕事のやりがいや魅力について、ホームページ上で分かりやすく紹介したり、一年を通じて職場見学を受け付けたりしているところが多くあります。そのため、各医療機関の専門外来の特有の業務内容や、看護師をはじめとする医療スタッフの働き方について知るうえで、早いうちから就職先の候補を選ぶことがポイントです。その他、専門外来への就職に向けて看護師を対象とした勉強会に参加をしたり、既に専門外来に勤めている先輩や友達に助言をもらったりすることも大事です。