全国の総合病院やクリニックに設置されている専門外来においては、様々な分野に長けた医療スタッフが専門的なアプローチを用いて患者の治療を行っています。このような専門外来で看護師として働く場合は、看護業務の基本スキルだけでなく、不眠症や睡眠時無呼吸症候群、生活習慣病などの数ある疾患についての知識やコミュニケーション能力が求められることが多くあります。そのため、将来的に専門外来の仕事に就きたい人は、大学や専門学校を卒業した後に各地の病棟や外来などで実務経験を積んで、自分が得意な分野を探すことが肝心です。また、専門外来で必要とされるスキルは、それぞれの医療機関の診療方針によっても異なるため、就職活動中にじっくりと能力を活かせる職場を見つけることがポイントです。

大手の大学病院や総合病院の専門外来の中には、より高度な医療を提供するために、内科や消化器科、呼吸器科などの実務経験を持つ看護師を歓迎しているところが多くあります。なお、認定看護師や専門看護師といった医療現場で重宝されるライセンスを持つ人や、日ごろから自主的に勉強会やセミナーなどに参加をしている人は、人手不足の現場において優先的に採用される傾向が見られます。その他、専門外来で働いたことがない人については、就職後に一通りの業務内容を覚えるまでに時間が掛かることがあるため、少なくとも数か月の教育期間が設けられている医療機関を勤務先に選ぶことがとても大切です。